寒雲さんとアコースティック・ライブをやってあちらこちら動いていた時はカラオケ喫茶が多かった。
カラオケ喫茶でアコースティック・ライブ?
今考えたら大変なことをやっていた。
カラオケ喫茶で生ライブ。
歌いたい人達ばかりが集まっているところで歌を聴かせる。
だからアウェイな環境でのライブもあった事は間違いなかった。
早く終わってくれ!
という空気が立ち込めていた時もあった。
寒雲さんのファンに呼ばれて行ったところは良かったが、こちらからなんとかやらせてもらっているところはキツかった。
しかし面白いこともあった。
生の音に興味を持ってくださる方も多くいた。
そしてカラオケ喫茶の世界だからギターと言えば演歌などを思い浮かべられる方がほとんど。
だから寒雲さんが美空ひばりさんの「みだれ髪」などやると喜ばれた。
そしてこんなことが!
ブルースやってよ!
と!
このブルースがちょっと違う。
この方が要求しているブルースは、淡谷のり子さんのブルース。
カラオケ喫茶とかこういう世界ではブルースと言えば淡谷のり子さん。
しかし僕のブルースは全く違うブルース。
これを説明する必要は無いんだけど日本ではブルースの捉えられ方に独特なものがある。
そこで僕のブルースをちょっと知って頂こうかと思い今書いている。
定番と言えばやはりこの人を最初に紹介しないといけないですね!
B.B.KING!
ブルースと言えばやはりこのお方!
ブルースは12小節でとか難しい事は言いません。
まず聴いてください!
B.B.KINGがこれが自分で最高のライブだと言われてるライブの一つです。
これ、実は刑務所での慰問ライブです!
1972年にニューヨークの刑務所での慰問ライブ。
客席を見てください!
キョーレツですよね!
どうですか?
淡谷のり子さんの「別れのブルース」と比べてください。
全く違うけどこれはこれでいいですね。
しかし全く違うブルースですね。
しかしこれはこれで日本でブルースであればいいと思う。
ブルースはちょっと違うんやと思ってる僕の勝手なこだわりからこういう事を書いているだけです。
しかしアコースティック・ライブのお客様から要求されるこの淡谷のり子さんのようなブルースは僕にとっては100年早すぎる音楽です。
全く出来ません。
さて、このB.B.KINGのブルースですが、もう1曲お聴きくださいまし。
この方もブルースと言えばまず最初にご紹介しなくてはならないロバート・ジョンソンさんです!
僕はこの人のアルバムが出る度に買っています?
えっ?
と思われますね。
そう、このお方は1938年8月16日、日本ではお盆に亡くなられています。
この方、1911年5月8日生まれでなんと27歳で亡くなられた。
諸説によると浮気相手の旦那に毒殺されたなど?
しかし妹さんは病死と言われてるとか。
この辺りは北条泰時が奥さんに毒殺されたこと同様真相は闇の中ですね。
そしてレコーディングも2回しかしていなくて29曲。
別テイク入れると現存するのは42テイクだそうです。
しかし2回のレコーディングで29曲!
スゴイとしか言いようがありません。
さて、そんな人が何故アルバムが出る度に僕は買う?
実はこの古い曲がリミックスとかリマスターとか次から次に音が良くなって出てくるのです。
その度に買う。(一部ですが)
曲は同じでもどこまで音が良くなったんだと聴きたくなって買ってしまう!
1930年代の商法はスゴイとしか言いようがない!
ここまで計算されていたわけでもないだろうけどそれほどにロバート・ジョンソンのブルースが良いからこういう商法が勝手に生まれてしまう!
そういうことです。
ちょっと脱線しましたが、こういうブルースがあるということをお伝えしたかったのです。
まあご存知の方も多いのですが、カラオケ喫茶で淡谷のり子さんのファンの皆様、こういうブルースもあるんです。
これ以上話すと止まらなくなるので今日はひとまずここで終わります。
またこのブルースに関してはお届けします。
さて、これがブルースって捉えられたら困るのですが、ブルースの影響を受けて出来たおやすみ工房の曲を一曲ご紹介します。
「パンがうなずいた」
この歌詞は全くブルースではありません。
その前にこの歌詞は聴き流してください。
ブルースのスタイル(コード進行)を使って出来た曲というだけで捉えてください。
しかしブルースというのはこういう形で色んなところに影響を及ぼしてしまうのです!
それくらいに魅力的な音楽です!
ではまたブルースでお会いしましょう。
木村菜緒でした。
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